2015_0302_085710_シュリーレン台車
台車の軸受には、レールの凹凸を吸収して乗心地をよくするため台車のフレームに対して上下には滑らかに動いて欲しいのですが、
2本の車軸の平行が崩れると台車が真っ直ぐに走らず乗心地が悪くなるので前後にはフレームに対してがっちり動かないようになって欲しい
という相反する要求があります。
これを満足できる軸受の取り付け方でさまざまな試行錯誤が行われてきました。
この近鉄の台車は昭和30年代にスイスのシュリーレン社から技術導入された方式で、軸受の前後のバネの内側に油でしっかり潤滑された内外筒のある円筒があり、これにガイドされながら軸受が上下に滑らかに動けるようになってます。
当時の一般的な台車は軸受の前後に設けた板状のガイドの間に軸受の入った箱をはめ込んで上下に滑らせるだけの構造で、ガイドがすぐ擦り減るのでガタで乗心地は悪くなるはしばしばシムを挟む調整がいるはで、あまり良い構造とは言えず、それと比べてこのシュリーレン台車は高級・高価な台車でしたが、近鉄は長らくこの台車を採用し続けました。
アルバム: ◎こ)交通機関・近鉄京都線・橿原線
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コメント (1)
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春菊さん
☆ありがとうございます。2015年10月30日 23:54 キューチャン (36)
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